本日掛川市にてカバー工法工事
カラーベスト アーバニーから
板金屋根 横葺きガルバリウム鋼板工事が完了致しました。
現場調査の際に屋根に登ってみると
すでに屋根材が数十箇所割れてしまっている状態でした。
このアーバニーという屋根材は縦長のスレート1枚1枚が独立しているように見せるデザインで、
なおかつランダムの長さになっているようですが
実はこれ、スレートの先端(下端)の長さを変え、切り込み(スリット)を入れてるだけなのです。つまりはアーバニー1枚1枚は漢字の山を上下逆にしたような形状をしており、1枚のスレート板の下端の長さを変え、長さが切り替わる部分に切り込みをを入れているのですから、その分、屋根材自体が脆くなってしまいます。現在、アーバニーは割れやすい屋根材として知られており、塗装に不向きな屋根材と言う人までいます。
そんなアーバニーですが、
今回のカバー工法によりガルバリウム鋼板の横葺き屋根に変わりました。
ガルバリウム鋼板を使用する事により
20年〜30年間屋根のメンテナンスが不用になりました。
近年ありがたい事にカバー工法を御依頼頂く機会が大変多くなっております!
そもそもカバー工法ってなんだろう?と思われる方も多くいらっしゃると思われますので簡単にまとめてみました。
カバー工法って何?
屋根の「カバー工法」とは、既存の屋根の上に、防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材をかぶせる施工方法のことです。
「重ね葺き」「カバールーフ工法」と呼ばれることもあります。
メリット① 断熱性・遮音性・防水性が向上する
既存の屋根と新しい屋根の二重構造になるので、断熱性・遮音性・防水性がアップします。
特に「ガルバリウム屋根で雨音が気になっている」という方にはおすすめです。
メリット② リフォーム費用が安い
カバー工法は、元々あった屋根の上に新しい屋根材を重ねるだけの工事なので、古い屋根材を撤去するための人件費・廃材処分費が発生しません。
そのため「葺き替え工事」の場合と比べると、リフォーム全体にかかる費用が安価です。
メリット③ 工期が短い
葺き替えの場合は、古い屋根を取り外す際に養生をする必要がありますが、カバー工法では省略できます。
通常、葺き替えリフォームの場合は工事期間が7~30日程度かかりますが、カバー工法であれば約5~14日でリフォームが完了します。(屋根の大きさや天候で差があります)
メリット④ 騒音やホコリのトラブルが少ない
屋根を交換する際には、騒音やホコリに悩まされることが多く、近所とトラブルになってしまうケースがあります。
カバー工法であれば、工事中に騒々しい音やチリが発生するリスクが少ない上、工期が短いので、周囲の方に迷惑をあまりかけずに済むでしょう。
メリット⑤ アスベストにも対応できる
2004年以前、スレート屋根の材料には、がんの原因になりやすいアスベスト(石綿)が使用されていました。
現在では製造・販売・使用共に中止になっていますが、まだ屋根にアスベスト材が含まれる建物も残っています。
しかし葺き替え工事を行うとなると、アスベストの処分費用が高額になり、また解体時にアスベストが近所に飛散しないよう対策しなくてはなりません。
カバー工法なら、屋根を壊すことなくリフォームできるため、このようなリスクが少ないと言えます。
デメリット① 修繕費に火災保険を活用したい場合は不向き
強風や雪の影響で破損してしまったり、雨漏りしていたりする場合に、火災保険を利用して屋根を修繕したい方もいらっしゃると思います。
ただし、カバー工法では申請できない可能性が高いでしょう。
火災保険の対象となるのは、原則として「雷や強風の被害に遭わなかった場合の状態へ戻す」ための工事です。
特に雨漏りしている場合は、下地が劣化している可能性が高いため、カバー工法ではなく葺き替えを検討するべきでしょう。
デメリット② 耐震性に影響する可能性がある
カバー工法は屋根全体の重量が増えてしまうため、耐震性能が少々低下します。
そうとは言え、戸建て住宅に多いスレート屋根に、軽量な金属屋根材でカバー工法を行った時の総重量は、約23~26kg/㎡程度です。
昔ながらの住宅で見られる瓦屋根(約60kg/㎡)と比べても、カバー工法でリフォームした屋根のほうが軽いと言えます。
デメリット③ 瓦屋根には、ほぼ対応できない
元々ある屋根の上に、フラットな金属屋根材などを固定するのがカバー工法の方式です。
つまり、波型の形状の屋根や、厚みがある屋根材の上には、固定することが難しいため、陶器やセメントで作られた日本瓦の屋根は、カバー工法には不向きです。
また瓦棒(トタン)屋根は、カバー工法を施工することは不可能ではありませんが、思い切って葺き替え工事を行うのが効率的と判断されることがほとんどです。
デメリット④ 内部の補修が必要な屋根には施工できない
屋根の下地や内部が劣化しているときは、その上から新しい屋根をかぶせるだけでは危険です。
下地から劣化している屋根の場合、まずは補修しなければいけません。
また、雨水などを吸収して腐食していく可能性があるため、新しい屋根材を固定する際に釘を打つことができず、葺き替え工事を行うことになるパターンもあります。
以上の通り、カバー工法にはメリットもあれば、デメリットもあります。
カバー工法が適さないケースもあるので、工事前の念入りな屋根診断がとても大切になってきます。
弊社では葺き替え工事 カバー工法工事 補修工事など
様々な工法の中からお客様にもっとも寄り添った工法をご提案させて頂きます。
屋根工事が必要な際にはお気軽にお声掛けください。
この度は御依頼頂き誠に有難うございました。